今回はベトナム料理の超定番「ブンチャー」についてご紹介をします。日本ではベトナム料理といえばフォーで圧倒的な人気と知名度がありますが、ベトナムではフォーにも劣らないくらいの定番料理としてブンチャーが親しまれています!
そもそもブンチャーとは何か、ブンチャーの食べ方、有名店、ブンチャーのレシピについて解説をしていきます。
目次 [非表示]
ベトナムの肉つけ麺!?ブンチャーってなに?
ブンチャーはベトナムでは広く愛されている料理ですが、日本人の間ではあまり知名度が高くないと思います。ブンチャー とは何なのかを説明していきます。
そもそもブンチャーってなに?
ブンという米粉からできた丸い麺とベトナムの定番調味料ヌックマム(魚醤)ベースのつけ汁と絡めて食べるベトナムの定番麺料理です。つけ汁の中には炭火で焼いた豚肉とつくねが入っており、とても食べ応えのあるベトナム料理です。
ブンチャーの食べ方
ベトナムの肉つけ麺と紹介はしていますが、食べ方はつけ麺とは少し違います。
普通、つけ汁とは別に器が用意をされます。その器に適量のブンをいれ、そこにスプーンでつけ汁を絡め、肉 / 香草 / 唐辛子 / にんにくを絡めて食べます。
オバマブンチャーとは!?
オバマブンチャー という言葉、おそらくベトナムに在住をされている方は一度は聞いたことがあると思います。アメリカの前大統領が2016年にベトナムに訪問をした際に、ハノイのあるブンチャー屋さんに訪れたことで大きな話題になりました。
お店の名前はBún chả Hương Liên(ブンチャーフオンリエン)で、創業20年超のローカル店です。
(お店の公式Facebookより)
すでにオバマ前大統領が来てから3年以上経過していますが、今でもたくさんの観光客が「オバマブンチャー 」を求めて訪れているようです。
店名:Bún chả Hương Liên(ブンチャーフオンリエン)
住所:24 Le Van Huu, Hai Ba Trung District, Ha Noi
営業時間:8:00~20:00
ブンチャーの価格:40,000VND
ホーチミンのブンチャーの名店ランキング|激戦トップ3
ブンチャー を出しているお店は数え切れないほどありますが、その中でもホーチミン市内でオススメのお店を3つ紹介していきます。
CAT TUONG(カットチューン)|第1位
第1位はCAT TUONG(カットチューン)というお店です。2019年3月まではベンタイン市場のすぐそばにありましたが、3区に移転をしました。
移転後、半年程度しか経っていないということもあり、外観・内観とも綺麗な状態で清潔感のあるお店です。
ランチのメニューは下記の2つのみです。左がブンチャーで、右がブンティットヌンです。ブンティットヌンは揚げ春巻きをブンに乗せた麺料理です。
14:00まではこの2つのメニューのみ提供しており、それ以降の時間帯はフォーやミエンなどの料理も出しています。ちなみに、このお店のフォーもとても人気があります。
待つこと5分程度、出てきた料理が下の画像の通りです。ブンとつけ汁、そして大盛りの香草です。
このお店の最大の特徴はお肉です。つくね状の肉は一般的なブンチャーの肉よりもしっかりとボリュームがあり、これだけでもご飯が食べれるくらいのクオリティです。
アクセスとしてはそれほどいいとはいえない場所ですが、立ち寄るくらいの価値がある良店です!
店名:CÁT TƯỜNG
住所:63 Thu Khoa Huan street.,P.Ben Thanh,District 1,Ho Chi Minh city
営業時間:5:30~24:00
ブンチャーの価格:50,000VND
Quan Nem(クアンネム)|第2位
ブンチャー ランキング 第2位はQuan Nem(クアンネム)というお店です。1区の中心地に位置しており、多くの人にとって行きやすい場所にあります。
外観はこんな感じです。とても立派な外観で、他のローカル店とは一線を画した雰囲気があります。訪れたのは土曜の11:30とピークの時間ではないのにも関わらず、店前には多くのバイクが並び、店内もほぼ満席となっていました。
メニューは基本的に下記の二つです。(飲み物を除く)
ブンチャー :60,000VND
カニ揚げ春巻き(Cha gio:チャーゾー):46,000VND
ブンチャーは下の画像のようにつけ汁とお肉が別皿で提供されます。
そしてこちらのお店の最大のウリであるのが、こちら。カニの揚げ春巻きです。揚げたてで提供され、店員さんがハサミで切り分けてくれます。
このカニの揚げ春巻きは他のブンチャー屋さんではなかなか出していないので、ぜひ足を運んでみてください。
店名:Quan Nem(クアンネム)
住所:15E Nguyen Thi Minh Khai,District1
営業時間:10:00~22:00
ブンチャーの価格:60,000VND
Bun Cha 145 Bui Vien(ブンチャー 145 ブイビエン)|第3位
ブンチャー ランキング 第3位はBun Cha 145 Bui Vien(ブンチャー 145 ブイビエン)です。商品名と住所を組み合わせたシンプルな店名です。ちなみに、住所が店名になっている店はベトナムではよくあります。
ブイビエン通りといえば、バックパッカー街として有名で夜になるとバーやナイトクラブなどで賑わいます。
看板には大きく145と書かれているので、見落としてしまう心配はありません。
店内はまるでカフェのようなおしゃれな内観をしています。バックパッカー街ということもあり、お客さんには外国人観光客が多いようでした。
メニューはブンチャー がメインですが、串焼きなどのサイドメニューとドリンクはいくつか置いているようでした。
注文したブンチャー は下の画像のように提供されます。ニンニクと唐辛子も個別に用意をされており、お好みで追加することができます。
味の方はヌックマム(魚醤)の独特な香りが控えめで、万人に好まれそうなお味でした。外国人観光客が多いことからこのような味付けにしているのでしょう。
アクセスがよく、清潔感があり、ベトナム料理初心者にもとっても食べやすいお店ですので、オススメです。
店名:Bun Cha 145 Bui Vien(ブンチャー 145 ブイビエン)
住所:145 Bui Vien, Pham Ngu Lao Ward, District 1, Ho Chi Minh City
営業時間:09:00 – 21:00
ブンチャーの価格:40,000VND
ブンチャーを自分で作ってみた! 簡単レシピ公開!!
ブンチャーを自宅で作ってみました。
ベトナムにいる方はお店で食べることが多いと思いますが、「日本でも作ってみたい!」「自分でアレンジして作ってみたい!」という方がいれば比較的簡単に作ることができるので参考にしてみてくださいね。
ブンチャーの材料
ブンチャーの材料は下記の通りです。
- 【麺】
- ブン – 1人前ドンブリ1杯程度
- 【つけ汁】
- 水 – 400g
- ヌクチャム – 60g
- 砂糖 – 40g
- 塩胡椒 – 適量
- 大根 – 適量
- 人参 – 適量
- 【焼肉+つくね】
- 豚バラ肉 – 100g
- 豚ひき肉 – 100g
- にんにく – 適量
- ヌクチャム – 15g
- 塩胡椒 – 適量
- 【付け合わせ】
- もやし
- 香草
ほとんどは普通のスーパーに行けば、購入できるような食材ばかりです。日本でつくる場合、ブンとヌクチャムは手に入れることが少し難しいかもしれないので、ベトナムで買うまたは輸入品を多く扱うスーパーに行く必要があります。
ちなみにヌクチャムとはベトナムの調味料であるヌックマム(魚醤)をベースにして、砂糖・にんにく・唐辛子などをブレンドさせた万能ダレです。ブンチャー に限らず、とても幅広く使える調味料です。
ブンチャーを作る手順
ブンチャーを作る材料の準備は整いましたか?ここでは、ブンチャーを作る手順をご紹介していきます。
ブンを茹でる
まずブンをたっぷりのお湯で茹でます。商品にもよりますが、だいたい5-8分くらい茹でます。茹で終わったら、冷水もしくは氷でしめます。
ブンチャー のつけ汁を作る
ブンチャー のつけ汁を作る手順は以下の通りです。
①大根・人参をいちょう切りにします。
②水400gと調味料を足した状態で一煮立ちさせます。
③大根・人参を入れ、軽く火を通します。
④常温に戻るまで置いておきます。
つくね&焼肉を作る
つけ汁に入れるつくねと焼肉の作り方は以下の通りです。
①にんにくとネギをみじん切りにし、塩胡椒とヌクチャムも加えてひき肉と混ぜます。
②フライパンに油を弾いて、こんがりと焦げ目が付くまで焼きます。
③豚バラは薄くカットして、塩胡椒をして焼きます
ブンチャー 完成!!
完成したブンチャー がこちらです。お店と全く同じクオリティとはいかないまでも、本格的なブンチャー が完成しました!
ご自宅でブンチャー を作ることがあれば、参考にしてみてください。
コメントを残すには、登録またはログインしてください
ログインする 登録